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ある店主との出会い。

その店は、静かな住宅街にある一軒家の

1階に構える、こぢんまりとした犬用品の店だ。


はじめてそこにお邪魔したのは、我が家に迎えたばかりのチェレステが

まだ生後3ヶ月くらいの時だった。


当時、ドッグランで知り合った方に『イタグレさんが看板犬なんですよ』

という情報に興味をもち、訪れたのがきっかけだった。


横にある駐車場に停めると、庭で店主のお子様らしき

小さな子供が遊んでいるのが見えた。

まだリードにもあまり慣れていない、わちゃわちゃしたチェレステを抱いて、

店の扉を開けると、もの静かな雰囲気のご主人が『いらっしゃいませ』と

穏やかな笑顔を向けた。


奥には、看板犬のイタグレさんが、こちらの様子を見ていた。

もう初老だという、とてもシャイな彼の名は大和(やまと)。




小さなチェレステが、はじめて本物の“イタグレ紳士”と出会った瞬間だった。


店内にはご主人の手作りという、革製首輪や革製小物などがきれいに陳列されていた。

どれもひとつひとつ、丁寧に作られていて

手に取ると思わず見とれてしまう品々。

いつかチェレステにも…と、心が踊ったものだ。




手作りの品以外にも、犬のための様々なグッズや、質のよいドッグフードの

数々が取り揃えてある。

初めて犬を家族に迎えたばかりで、やんちゃ放題のチェレステのしつけに

悩んでいたり、フード選びにも迷っていた頃だった。

特にフードに関しては、その時食べさせていたものがチェレステには

合わなかったらしく、耳の汚れが目立ったり目やにが出たりと、

とても気になっていた。

そのことを相談すると、おすすめのフードや、フードローテーションの大切さなどを

とても詳しく話して下さった。

その時にすすめられたフードに切り替えると、驚くほどチェレステの症状はよくなり、

毛艶が変わったのを目の当たりにし、フード選びの大切さを実感した。



チェレステのしつけや分離不安の悩みにも、

真剣に耳を傾けて下さり、『大丈夫ですよ。』と微笑むあたたかさに、いつも救われた。


その後も、何度か店に足を運んだり、時にはネットショップからもフードを

購入させて頂いていたが、コバルトが家族に加わって間もなく、

Cele*Coba -Accessory Shop-を開業したのを境に、なかなかお店に伺うことが

出来なくなり、少し間があいてしまった。


Cele*Coba ショップもあちこちのイベント等に出店させて頂き、

ありがたいことに少しずつ名前も知って頂けるようになった。


そんな中、先日4月に開催されたイベント『サイトハウンドフェス』の

実行委員サポーターを任せて頂けることに。

このイベント事態が初の試みであったが、実行委員長を中心に

スタッフ全員が同じベクトルを持ち、個々の力を出し合い作り上げる

素晴らしいイベントだった。


様々なペット関連企業・ショップにもご参加頂けるようにお声かけする中で、

『もっとショップさん増やしたいね。どこかおすすめのお店ないかな…』と実行委員長。


その時、私の頭に一番に浮かんだ店名が『大和犬具店』、その店だった。


イベント当日、久々にお会いしたご主人は『お久しぶり!お店やってるなんて

知らなかった~!』と変わらない優しい笑顔。


イベント後に、また後日、お店にご挨拶に伺いますと伝えると、

『良かったらショップのチラシとか持ってきて下さいね~』と

想像もしていなかった嬉しいお言葉を頂いた。


そして先日、おこがましく思いながらも、Cele*Coba のフライヤーと

商品サンプルなどを用意し、営業ワン2頭を連れてあの店の扉を開いた。


チェレステは覚えているのか、懐かしむようにご主人にすり寄る。

相変わらずシャイな看板犬、大和はコバルトの激しい営業トーク(笑)が

ちょっとうるさかったようで、申し訳ない。


ご主人は、Cele*Coba の商品にも興味を持って下さり、

なんと、お店でお取り扱い頂けることになった。



人と人の出会いは不思議なもので。

大和犬具店さんと出会った当時は、

自分がショップをやろう、なんて考えもなかった。


このようなめぐり合わせで、憧れていた方と関わり合いを持てる事。

犬達が引き合わせてくれる素晴らしいご縁に感謝。


店舗住所:埼玉県 川口市原町7-26

営業時間・定休日

10:00~19:00

定休日:水曜日、第2・4木曜日


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